福井県の『西光寺の大杉』をご紹介いたします。
幹周り約9m、樹高35m、樹齢500年の勝山市指定天然記念物です。
西光寺はお寺ではなく地名(町名)で、「白山神社」の境内にこんもりとした場所でそびえています。
まず目に飛び込んできたのは、根元から四方に広がった圧倒的な迫力の枝です。
上部先端から降り注ぐような枝ぶりを見上げることができます。
この大杉は、日本海側に自生するアシウスギに属し、幹の下部から枝分かれすることが多く垂れ下がった枝が重さで地面につき、そこから根を出すことがあるのが特徴です。
岡崎市内にも同種のスギで「切山の大スギ」があります。
この大スギも見事な枝ぶりが見所となっています。
西光寺の大杉は、地元で「弘法スギ」とも呼んでいます。
昔、この地を訪れた弘法大師がここで弁当を食べ、箸を突き刺したところから根がつき成長したと伝えられているそうです。
アシウスギならでは伝説だなと思いました。
樹勢も良く、これからも地元の人々に守られ続けていくことでしょう。
《道案内》
福井県勝山市鹿谷町西光寺5-17付近
白山神社境内
東海北陸自動車道「白鳥西IC」を降り左折し、山越えでカーブの多い国道158号(美濃街道)を道なりに九頭竜ダム湖方面へ。九頭竜湖を通過し大野市へ。
真名川を渡り「君ヶ代橋」交差点を過ぎ、次の信号のT字路で国道157号を北に進み、中部縦貫自動車道(永平寺大野道路)の「大野IC」で入る。「勝山IC」で降りて直ぐ右折し中部縦貫自動車道をくぐり、突当り交差点を左折すると県道260号に入る。次の交差点を左折し、県道31号を直進し、勝山市鹿谷小学校の前(T字路)を右折。田んぼ道の三又路地を左折。次の三又路地の真ん中を直進。正面に鳥居が見え、到着。石段脇にあります。付近には「白山神社」が多数あり、ご注意ください。