2日目は雨降る屋久島です。
宿泊している“宮ノ浦”から南東方面へ屋久島空港を超えて、“安房”へと車を走らせました。
安房からは、案内板に誘導され5分程で『屋久島町立屋久杉自然館』へ到着です。
閑散期のためか貸切!で、ひとり占めしちゃいました。
入り口でまず靴を脱ぎます。床にはツガ材のブロックが敷き詰められていて 「スリッパなしでも歩け、カタカタっていうよ」 とのコメントに子供心のようにワクワク気分になりました。
ついつい試してみたくなるのが人間の性分?!…カタカタ音が楽しく、まだ入口なのに木の心地良さに癒されました。
次に目に飛び込んできたのは、縄文杉の実物??でした。
平成17年に雪の重みで折れてしまった縄文杉の「いのちの枝」が展示されています。
正直言うと、見た目は幹が置いてあるだけと思っていました。
解説を読んで、“縄文杉のごく一部分の枝、重さ1t、樹齢もこの部分だけで1000年を経過”と知り、屋久杉のすごさを改めて思い知りました。
この大きな枝には雨の多い原生林ならではの特徴である苔をベットにして種子が育つ「着生」が見られたそうです。
実際にスギやツツジが着生していた跡の根も残っていました。
また隣接した自然館別館にも入館でき、そこには昭和60年の「科学博覧会 EXPO’85(つくば博)」にも展示された屋久杉の土埋木がドカンとひとつだけ置かれていました。
解説には、昭和48年に発見された約400年前の江戸時代に倒れた樹齢2000年の土埋木だそうです。
貴重な資料としてここに保存されています。
大きさも圧巻ですが、400年という時間を感じさせないほど、平木(家の屋根を葺く板)やクエ(桶・樽をつくる板)を採った切り込みの跡までしっかり残っている姿を目の前で見ることが出来ました。
この姿を見て、次の機会に訪れる予定にしている「縄文杉」はもっともっとすごいんだろうなとワクワクしています。