静岡県の小國神社にある『ひょうの木(縁結びの木)』をご紹介します。
樹齢700年~800年と言われる古木で、平成16年に森町の天然記念物に登録された御神木です。
「恋愛・人間関係・仕事」などの「縁を結ぶ」と言い伝えられ、最近は特に若い女性のお参りも多くなっているようです。
小國神社は大己貴命(大国様とも呼ばれています)を祀り建立から1450年以上経つという歴史があります。
悠久の時の中で、徳川家康をはじめとして数々の武将から「遠江国の守護神」として信仰を受けました。
諸行繁栄・商売繁盛・家内安全など古くから篤い信仰を集め、近年ではパワースポットしても注目される神社です。
駐車場に到着して鳥居をくぐり境内の参道を進みます。
次の鳥居の前には「大杉の根株」が祀られています。
幹には、しめ縄が飾られ、お賽銭がたくさん挟まれていました。
そしてその左手に「縁結びの御神木」の案内板があり、社務所裏手に廻ると「ひょうの木」がありました。
本殿前ではなく裏手のひっそりとした場所の静寂の中、なんだかパワーを感じました。
「ひょうの木」は別名でイスノキです。
「古事記」に登場する櫛「湯津津間櫛」のゆつ(神聖)に由来する言葉で「ユツノキ」→「ユスノキ」→「イスノキ」と言葉が転化したとも言われ、皇室で使われる櫛となる重要な材料にされたそうです。
この「ひょうの木」の回りもきれいに整備され大切にされています。
主幹が2本に分かれ、そのうちの1本の幹には小動物の巣穴になりそうな穴がぽっかり空いています。
空洞はありますが、樹勢良好です。
御神木との出会いとご縁をお願いに、また会いに来ようと思いました。