黒い実がなっているでしょう、子供の時よく食べたな、甘いんですよ。確か榎の実は赤いでしょう。」
青木玉著「こぼれ種」にこんな一節があります。
私も榎と椋の違いなど、さっぱりわかりません。
実がついていれば、この話から黒か赤かで判別できますが・・・・。
木材としては、あまり聞きませんでしたが調べてみると皮付の床柱など建築材にも使われていたり、葉っぱも乾燥させてヤスリ(サンドペーパー)として使われていたとのことで、びっくり。
写真の椋の木は、岡崎市ふるさとの名木「古部の大椋」です。
樹高はおそらく20m、幹廻りも推定ですが5mくらいで、根っこ張り出しがスゴイです。
岡崎から額田の樫山へ向かう県道37号線で、生平小学校を越え、蓬莱町から古部町方面へ左折します。狭い山道をしばらく進み古部町の集落に入ったら民家の間にどっしりとしたその姿が現れます。
この集落をずっと守っておられるのでしょう。青い屋根の祠が建てられ人々からも大切にされています。